盆栽技師が教える盆栽道具の選び方

剪定鋏/盆栽鋏

 

植木鋏から盆栽用に進化した当初の形の鋏で,持ち手の輪が比較的大きいことが特徴です。名称は「剪定鋏」「盆栽鋏」などメーカーによって異なります。広い範囲を大雑把に刈り込む用途に向いているので,現在では植え替え時に細かい根を切ったり,一部の樹種で俗に「バリカン刈り」と呼ばれる手入れをするのに使用します。手が大きくて輪が小さいと指に食い込むという方にも向いています。

剪定鋏/盆栽鋏画像

剪定鋏/小枝切鋏

 

脚が細く,狭い隙間にも入る形の剪定鋏です。名称は「剪定鋏」「小枝切鋏」などメーカーによって異なります。「小枝切鋏」という名称は便宜上の物なので,特に小枝の剪定に特化したものではありません。芽摘み,葉刈りなどの細かい作業全般に使用します。「剪定鋏/サツキ鋏」や一部の芽摘み鋏と機能は同一なので,形や大きさの好みで選びます。

剪定鋏/小枝切鋏画像

剪定鋏/サツキ鋏

 

「剪定鋏/盆栽鋏」をさらに絞り込んだシルエットの剪定鋏です。芽摘み,葉刈りなどの細かい作業全般に使用します。「剪定鋏/小枝切鋏」や一部の芽摘み鋏と機能は同一なので,形や大きさの好みで選びます。

剪定鋏/サツキ鋏画像

芽摘み鋏

 

新芽の剪定用に開発された小型の剪定鋏です。持ち手の輪が円形の物は柔らかい芽の剪定に特化した物が多く,太い枝を切ると柄が曲がったり刃先が欠けたりする場合があります。名称が「芽摘み鋏」でも,大きさ・形が剪定鋏に近い物は「剪定鋏/小枝切鋏」や「剪定鋏/サツキ鋏」と機能はほぼ同一なので,形や大きさの好みで選びます。

芽摘み鋏画像

葉刈り鋏/芽つみピンセット

 

雑木の葉刈りに特化した握り鋏型の剪定鋏です。刃の構造上,枝の剪定には向きません。芽つみピンセットは生育のごく初期段階の新芽の芽摘みや花がら取りなど,より狭い範囲で作業する場合に使用します。

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又枝切

 

太い枝や根を無理なく,根元から切るための道具です。切る枝の太さに応じて大きさの大小があります。バリエーションとして,切った跡が丸くえぐれる「丸刃」,小枝の剪定用の「先細」,切った跡が平らな「反刃」などがあります。

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コブ切/根切

 

コブを平らに切り取るための道具で,大型のコブ切を便宜上「根切」と呼んでいます。又枝切があれば大抵の作業は代替できるので必ずしも必要なものではありませんが,枝の出方によってはコブ切でないと切りずらい場合もあります。バリエーションとして切った跡が丸くえぐれる「丸刃」があります。

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針金切

 

枝に巻いた針金を切って外すために使います。大きさにより切断できる針金の太さが違います。作業前に針金を一定の長さに切るためも使いますが,この場合は指と刃先の距離が短い方が狙いをつけやすいので,小型の物がお勧めです。

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やっとこ

 

針金をねじったり曲げたりするのに使います。太い針金を扱う場合は大型の物が,細かい作業には小型の物が適しています。

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ピンセット

 

ゴミ掃除,雑草取り,虫の除去などに使います。ヘラ付,ヘラなし,直,曲がりのなどのバリエーションがあります。最初の一本であれば,力が入りやすい真っ直ぐなタイプがお勧めです。曲がりタイプは小型の盆栽の植替え時の根ほぐしとしても使えます。

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神作り・神削り

 

神を作るために樹皮をはぎ取るのに使います。

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レーキ・熊手

 

植え替え時に根をほどくために使用します。一本爪・二本爪・三本爪などのバリエーションがあります。爪の数が多いものは,平らで広い面積を均一に掻く用途に向いています。

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