選ぶ

盆栽の樹種と樹形が分かったら、いよいよ自分の盆栽を選んでみましょう。もちろん種や苗から育てることもできますが、盆栽として楽しむまでには時間がかかります。まずはある程度樹形が固まった盆栽を選び、毎日のお手入れをしながら盆栽を楽しんでみてはいかがでしょうか。ここでは、松柏類と雑木類を選ぶ際のポイントと、盆栽には欠かせない鉢の種類と選び方をご紹介します。

良い木を見極める

柏類

松柏類画像

まずは根を見ましょう。横にしっかりと広がり大地をがっしりと掴んでいますか。全体の樹形を見て、一番上の頭の部分がしっかり分かりボリュームのあるものが良いでしょう。幹の立ち上がりは太く力強いかチェックしましょう。こけ順(しぼり)はどうですか。上に向けて次第に細くなるものがこけ順が良いとされています。また松柏類の場合は、幹肌がゴツゴツと荒れているのもポイントの一つです。枝は、立ち上がりに一番近いところから一の枝、二の枝、三の枝…と左右交互に伸び、上にいくほど枝と枝の感覚が狭くなっているものが良いバランスといえます。葉は短く整いピンと伸びているものを選びましょう。

木類

雑木類画像

一つの鉢で四季を堪能できる雑木類。中でも、ケヤキやカエデなどは育てやすく、初めて盆栽を育てる人にも人気です。立ち上がりが真っ直ぐで幹の形が良く、小枝がバランスよく伸びているもの、葉が小さく揃い、ツヤのあるものを選びましょう。また花もの盆栽は、花の咲いている時期につぼみや花のつきを確認して選びましょう。実もの盆栽も同様です。

鉢合わせ

盆栽は、鉢(=盆)と木(=裁)の組み合わせで完成します。木を引き立てる鉢を選ぶことを「鉢合わせ」と呼び、その相性が良いことを「鉢映りがよい」と表現します。その素材や色、形は様々ですが、種類や選び方を知っておくと、盆栽を2倍楽しむことができます。

鉢の種類

もの(でいもの)

泥もの画像

釉薬をかけずに焼き上げた鉢で、通気性にも優れます。土の風合いが重厚感と風格を醸し、松柏盆栽によく合います。土の色味により烏泥うでい紫泥しでい朱泥しゅでい白泥はくでい桃花泥とうかでいなどの名前があります

色鉢画像

釉薬をかけて焼いた鉢で、雑木類の鉢として好まれます。葉や花の色を引き立てるコントラストのある色味を選ぶのがポイントです。通気性を確保するため、内側は素焼きになっているものが良いでしょう。

・深さ

形・深さ画像

丸鉢や長方鉢をはじめ正方鉢、楕円鉢、六角鉢、八角鉢、ボケの花形を模した木瓜もっこう鉢、梅の形をした梅形鉢、瓦や溶岩の形を活かした鉢など、様々な形があります。また縁が外側に出る外縁や内側に入る内縁、足の有無などによっても印象が異なります。さらにそれぞれの形に、深さのある下方鉢や中深鉢、皿のように浅い浅鉢などの造りがあります。

 

鉢合わせのヒント

鉢合わせは、よく着物に例えられます。植物が映え、木と鉢のバランスがとれていることが一番大切です。そのため、松柏盆栽には重厚感があり自然の無骨さが引き立つ泥もの、雑木盆栽には葉や花の色が映える色鉢が選ばれることが多くなっています。また樹形も鉢合わせのポイントとなり、浅鉢は文人木などの幹の細さを引き立て、懸崖を支えるためには下方鉢の深さが必要です。大きさに関しては、木に対して少し小さめに感じるくらいの方が、バランスが良いとされています。盆栽を鑑賞する際は、美しいと思う盆栽の鉢までじっくり観察し鉢を見る目を養いましょう。

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